SSブログ

バックカントリー・スキー

ちょうど一か月前、北海道の羊蹄山で雪崩があった。
ニセコにも近いこともあり、外国人にもよく知られている地域だ。
そして、雪崩に巻き込まれて31歳のドイツ人女性が亡くなった。
バックカントリー・スキー中だったそうだ。バックカントリーというとわかりにくいが、ようするに整備されていないところ。冬山登山と同じ扱いになるときいたことがある。
禁止されてはいないが、十分な準備をしていても危ないのは誰にでもわかる。

そして、この雪崩に遭ったグループは、日本人がいなかったらしい。当時は、雪崩注意報がでていたが、日本語でのニュースがとれなかった可能性がある。
私が知った情報によると、チェコの旅行会社のツアーでドイツ人やベルギー人が参加しており、ガイドはデンマーク人とチェコ人だったという。

もちろん、お亡くなりになった方はお気の毒であるのは当たり前なのだが、捜索に駆り出された日本人たちの危険性を考えると複雑な思いだ。
さらに、一か月前はコロナ患者がピークで、各病院はたいへんな状況。そこに、こういった外国人が運ばれて、貴重な医療を利用するというのはどうなのだろう。

このニュースは、ウェブ上にはシンプルなものだけがのこっていて、詳しいものは圧力がかかったのか、消されている。

羊蹄山の雪崩から、まだ時間がたたないうちに、次は白馬乗鞍岳で雪崩が起き、今度はアメリカ人とオーストリア人が亡くなった。こちらもバックカントリー。
日本の旅行会社など、日本語で情報をとって案内する人は頼まなかったらしい。
亡くなったアメリカ人は、フリースタイルスキー元世界選手権王者で有名人。長野県観光機構に写真を提供する目的で来ていたそうだが、当の機構は「バックカントリーでやるとは聞いていなかった」という。地元の宣伝どころか、逆効果になってしまった。

日本の旅行会社は、過去、山の事故があったことで、勉強会をしたり、制度を整えたりと、かなり気を付けている。
そのため、こんなふうに「荒らされて」しまうことには、怒りを感じる。

そして、ドイツにいる人にきいてみたら、これらのニュースは、ドイツではまったく報道されていないそうだ。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
ツアーとクルーズ船海外OTAの現状 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。