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踊り子と相撲取り

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上野の国立西洋美術館に行ってきた。
今開催中の企画展「北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」が面白いと聞いたのだ。

混んでいるとの事前情報をキャッチしていたので、閉館とともに見終わるようにしてでかけたので、さほど並ぶということもなかった。ただし、常設展までは見る時間がなかったので、朝早く動ける人は、朝一番に行ったほうがいいと思う。

日本が開国した当時、各国の外交官が自国で紀行文を出版し、その挿絵につかわれたのが北斎だったという。当時は、北斎の名前は記されていなかったが、これが欧米のアーティストたちにうけた。

フランスの印象派の画家たちが、浮世絵にインスピレーションを受けたことは有名で、ジベルニーにあるモネの旧宅の食堂には、彼が収集した浮世絵のコレクションが懸けてある。とても自慢だったらしい。
国立西洋美術館にも、モネの作品が数点でていて、北斎の作品と並べてみると、構図の取り方がそっくりである。西洋の絵画にはなかった構図で、モネは北斎の作品を見て衝撃を受けたらしい。

そして、私が見入ったのは、ドガの作品。ご存じ「踊り子」である。
可愛らしいバレリーナがポーズをとっているというお馴染みの作品だ。
これは、北斎の相撲取りを題材にした作品を元にしていると知り、非常に驚いた。
なるほど、踊り子と相撲取りは同じポーズだ。
それに、ドガの裸婦画もあり、これも元は相撲取り。
これから、ドガの絵を見るたびに、相撲取りが思い浮かぶようになってしまう。
どうしたものだろう。

該当の展覧会は、年明け1月28日まで開催されている。
大量の作品が出品されているので、時間はゆったり目にみてほしい。
おすすめです。

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