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久しぶりに下田へ

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先月、久しぶりに下田に行ってきた。
ガイド役は、ご存じ岡崎大五さん

インバウンド関係の受け入れについて知りたかったのだが、ここはまず大丈夫だということを改めて確認した感じ。
訪日ラボという日本最大のインバウンド情報サイトに私がレポートを書いているので、よかったら見てください。
もうひとつあります。

日本全国、インバウンド、インバウンドとかしましいが、下田こそがインバウンド最古の町。なんと幕末から。もっともペリーの黒船のことだが。
今も、黒船祭りにはたくさんのアメリカ人がやってくるし、地元の人々は外国人に慣れている。
これはとても大切なことだと思う。
ことばはどうするんだ、などという前に、なんとかコミュニケーションがとれることを知っている。
もちろん語学はできたほうがいいが、なんとかなるものです。

私が行く海外の旅行先でも、英語もドイツ語も通じないところがけっこうあるが、それでもなんとかなる。特に、観光地はことばはできなくても、コミュニケーションがとれるスキルがある人が多いのだ。
下田の人もこんな感じ。
それに、好感がもてるのは、気持ち悪い自己満足の「オモテナシ」がないこと。
幕末から外国人を受け入れているだけあって、そのあたりはスマートだ。


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東京のオペラ 

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私はウィーンに住んでいたことがあり、今も毎年ウィーンに行ってチャンスがあればウィーン国立オペラ座でオペラを観ているようなイヤな奴だ。
東京・初台にある新国立劇場のオペラは、高いチケットを買ったものの、ひどいものを見せられたことがあって用心している。キャストは要チェックだ。

最近新国立劇場で見たオペラはとてもよかった。
安いチケットを手に入れたので、立て続けに「こうもり」「ホフマン物語」「愛の妙薬」と見たのだが、どれも外れなかった。
日本人の歌手や指揮者だけでなく、外国からも招聘しているからだろう。
もちろん外国人だからいいとは限らない。
ウィーンのオペラ座での実績はあるものの、それほどは日本で知られていない歌手を呼んできたり、売り出し中の若い歌手を舞台に立たせたり。
また、舞台セットや衣装も東京らしくファッショナブルだ。

歌舞伎に比べて、オペラは日本ではそれほど一般的ではないが、もっとその良さが知られるといいと思う。けっして高尚な芸術ではなくて、昔ながらの娯楽なのだから。


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トキワ荘と紫雲荘

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昭和の漫画を愛する人なら名前をきいたことがあるであろうトキワ荘。
残念ながら、トキワ荘自体は取り壊されていて、別の建物が建っている。

地味ながら、トキワ荘の面影を残そうというプロジェクトがあり、実際に漫画家のたまごを応援しようと、トキワ荘近くのアパートも使われている。
それは紫雲荘といい、赤塚不二夫も一時仕事部屋として使っていたアパート。地元の豊島区も応援して、家賃補助をしている。

紫雲荘は、へんてつのない昔ながらのアパートで、ここで若い漫画家のたまごたちが暮らしている。
ときどき、写真を撮りにあがってくる人がいて困っているとか。
彼らのプライバシーもありますので、応援するだけにして、時々ある紫雲荘の一般公開の募集に申し込んでください。

近くの豊島区トキワ荘通りお休み処 は、ようするにツーリスト・インフォメーション。
トキワ荘ゆかりのスポットを巡りたい場合は、まずはここに行って地図を手に入れるのがおすすめ。


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もももすももももものうち その4

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全日空系のLCC(ローコスト・キャリア)、ピーチ・アビエーションに初めて乗った。
成田第一ターミナル、南ウィング国際線の到着ロビーのすぐ近くにカウンターがあるのは知っていたが、利用するのは初めて。
チェックインが始まる前は、チェックイン・キオスク周辺には誰もおらず、時間になってオープン。
それはいいのだが、キオスクの使い方が分からない方が多いようで、なかなか列が進まない。
やっと搭乗券を手に入れ、次は荷物預けだ。私は、あらかじめ、預け荷物ありのプランでチケットを申し込んでいたのだ。
ここでも、列が進まない。前方を見ると、スタッフの方が荷物預けの料金について、一所懸命に説明している。
LCCは、預け荷物、機内食等々、すべてオプション。
合理的といえば、合理的なのだが、まだそのしくみが浸透していないようだ。運行を開始して、もう5年もたっているというのに。

成田での搭乗ゲートは、LCCだからと差別されることもなく、普通の待合スペース利用。
ただし、もう定番となった遅延には苦笑。
この航空会社は常に遅延して飛んでいるというイメージがあったが、やはりそうだった。
時間に余裕がある人しか使えない。だが、そのぶん安いので、需要はある。

CAさんはお若い方が車内販売ならぬ機内販売のために、くるくると立ち回って忙しい。
飲み物のメニューを見たが、良心的な値段だ。
高くしては売れないし、このあたりは上手だと思う。

チケットを買うタイミングによっては、レガシーキャリアとそんなにチケット代は変わらないことも。
うまくLCCとレガシーキャリアを使い分ければいいと思う。
ただし、時間に余裕があるときでなければ、LCCは使わないほうがいいだろう。

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踊り子と相撲取り

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上野の国立西洋美術館に行ってきた。
今開催中の企画展「北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」が面白いと聞いたのだ。

混んでいるとの事前情報をキャッチしていたので、閉館とともに見終わるようにしてでかけたので、さほど並ぶということもなかった。ただし、常設展までは見る時間がなかったので、朝早く動ける人は、朝一番に行ったほうがいいと思う。

日本が開国した当時、各国の外交官が自国で紀行文を出版し、その挿絵につかわれたのが北斎だったという。当時は、北斎の名前は記されていなかったが、これが欧米のアーティストたちにうけた。

フランスの印象派の画家たちが、浮世絵にインスピレーションを受けたことは有名で、ジベルニーにあるモネの旧宅の食堂には、彼が収集した浮世絵のコレクションが懸けてある。とても自慢だったらしい。
国立西洋美術館にも、モネの作品が数点でていて、北斎の作品と並べてみると、構図の取り方がそっくりである。西洋の絵画にはなかった構図で、モネは北斎の作品を見て衝撃を受けたらしい。

そして、私が見入ったのは、ドガの作品。ご存じ「踊り子」である。
可愛らしいバレリーナがポーズをとっているというお馴染みの作品だ。
これは、北斎の相撲取りを題材にした作品を元にしていると知り、非常に驚いた。
なるほど、踊り子と相撲取りは同じポーズだ。
それに、ドガの裸婦画もあり、これも元は相撲取り。
これから、ドガの絵を見るたびに、相撲取りが思い浮かぶようになってしまう。
どうしたものだろう。

該当の展覧会は、年明け1月28日まで開催されている。
大量の作品が出品されているので、時間はゆったり目にみてほしい。
おすすめです。

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ポーランドでみかけたサンティアゴ巡礼の道

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ポーランドの古都トルンから車で一時間くらい北東へいったところにシャファルニアというショパンゆかりの田舎町がある。ここには、ショパンが滞在した建物はなくなってしまったものの、近くの建物がショパン館として公開されており、一角はコンサートホールになっている。
そこで、私は見覚えのあるマークを見つけた。
それはホタテのマークで、スペインのサンティアゴ巡礼の道の道しるべである。
地元の方に尋ねると、ポーランドのいたるところに巡礼の道があるのだとか。
本場、スペインほどではないが、歩く方もいらっしゃるとのこと。
ポーランドは、ヨハネ・パウロ二世の出身国でもあり、カトリック信仰がとても強い国。
スペインとポーランドは、ずいぶん離れているが、ここにも巡礼がいるのだと、以前少し歩いたスペインの巡礼の道を思い浮かべた。

そして、ポーランド北部の港町グダンスク。
ここの橋でも、ホタテマークを発見。
グダンスクに来るのは、初めてではなかったのだが、前回は気付かなかった。
巡礼の道としてのグダンスクは知らなかった。
地元の人に聞いても、それほどメジャーではないようで、そんなにたくさん巡礼を目的にここに来る人はいないようだ。
だが、ここにマークがあるということは、これを道しるべに歩く人がいるからだろう。


ポーランドの写真は、こちらでも公開中! 現地への旅行相談に応じます。お問い合わせはこちらの「お問い合わせボタン」よりお願いします。(旅行会社として相談にのる場合は有料です)


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ウィーンで甦った武家屋敷の模型

先日、オーストリア大使館の付属機関、オーストリア文化フォーラムにて、ウィーン世界民族博物館の学芸員さんが講演をしてくださるというので、いそいそ出かけてきた。
さすが、博士。私でもわかるクリアなドイツ語(時々英語)で丁寧に説明してくださった。

ウィーン世界民族博物館は大規模な改修工事が終り、2017年10月25日にリニューアルオープンしたばかり。
目玉は、お武家さんがお住まいだったであろう日本家屋の模型。今回のテーマはこの模型について。
1873年のウィーン万博に明治政府が出品した精巧な模型で、博物館が4年もかけて修復したのだとか。
とても広いお屋敷だったようで、能舞台まで備えている。
私は、6月にウィーンに行っているのだが、その時はまだ見られなかったので、次回は是非見たい。

ところで、博士の説明でおかしな点が。
英語では、この模型について、Model of a daimyō residence としてわかりやすい。
ドイツ語では、Modell einer Daimyō-Residenz であり、英語と同じく、こちらもわかりやすい。
問題は日本語である。
buke hinagata  武家雛形
とあるのだ。
雛形は、模型の意味合いがあるので、わかる。だが、武家とは。
英語やドイツ語と同じように、武家屋敷、もしくは大名屋敷とすれば意味が通るのだが、なぜか武家。
武家は、武士の家筋やまたその家の者のことをいうのだが…

たまたま、これを日本語訳した方が会場にいらっしゃって、後ほど経緯をうかがった。
その方は「武家屋敷」と訳したそうなのだが、オーストリア人博士が「家」という字がついているからと「屋敷」は不要だと思い込み、外してしまったのだとか。
なんともはや。

そんなわけなので、ウィーン世界民族博物館で日本家屋の模型をご覧になったら、正しい日本語の説明は「武家屋敷の雛形」なので、ご留意を。


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ショパンという男性

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▲ワジェンキ公園のショパン像

ポーランドに行ってきた。
ポーランドといえば、なんといってもピアノの詩人、ショパンだ。
私もショパンのピアノ曲は好きで、よく聴いている。

ショパンは体が弱かったこともあり、あちこちに療養にでかけていて、その名残が各地に残っている。
だが、やはり首都のワルシャワには、ショパンの心臓がその柱に埋め込まれていることで知られる聖十字架教会をはじめ、ショパン関係の見どころが満載だ。
ちなみに、聖十字架教会のファサード部分は現在工事中だが、内部は問題なく見学できる。

ショパン博物館は、とても現代的で専用のカードを展示物ケースにかざすと説明文が英語であらわれるようになっていたり、ショパンの作品が流れるようになっていたりする。
ショパンが好きな人は、いつまでもいられるような施設だ。

ところで、ワルシャワのワジェンキ公演にあるショパン像は、とても男性的な感じに作られている。
ところが、実際のショパンは身長170㎝で体重が45㎏だったという。
彼は病気だったので、仕方がないのだが、ずいぶん美化されている。
また、活躍したパリでは、リストと交流があり、リストのほうはショパンのことを誉めていたようだが、ショパンは違った。どうやら、ひがみっぽいところがあったようで、超絶技巧のピアノを弾き、その恰好よさから女性に人気のリストに嫉妬したようだ。

それでも、芸術家であったショパンは恋多き男性でもあった。
一番有名なお相手は、ジョルジュ・サンド。
ショパン博物館に、ショパンとジョルジュ・サンドの手紙が展示されていて、それが面白い。
ショパンのサンドあての手紙がとても長いのに、サンドのショパンあての手紙はとても短い。
しかも、「!」マークが多用されている。今ならばスタンプを送って誤魔化すようなものだろうか。
なかなか人間臭くて、私はますますショパンが好きになってしまった。

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▲右上がサンドの写真。左下がサンドの手紙。右下がショパンの手紙。


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もったいない鳥取空港

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鳥取に行ってきた。
今、鳥取空港への便は、羽田から3往復のみである。
実にシンプルで、ブリッジはひとつ、搭乗口もひとつなので迷う心配は皆無。
今は国内線のみだが、以前は国際線があったということで、今使用している搭乗口ひとつのターミナルとは別に、国際線のターミナルもある。

ところで、鳥取空港の愛称は「 鳥取砂丘コナン空港 」という。
あの漫画の『名探偵コナン』の作者、青山剛昌さんのご出身がこの近くだからとのこと。
空港の名にふさわしく、「コナン」のトリックアートが国際線のロビーにある。それは、ロビーの床一面に描かれていて、絵の正面に立つと全貌が見えるという仕掛け。
なかなか凝っている。
また、「コナン」に出てきたトリックにちなむ仕掛けもあり、ファンなら大喜びするだろう。
ただし、現在ここは使われておらず、トリックアートに歓声をあげているのは、私ひとり。
鳥取名物の「すなばコーヒー」の支店もあり、「コナン」の登場人物、毛利小五郎の等身大フュギュアもあるのだが、モーニングだけの営業。
寂しいこと、この上ない。

以前、航空関係の学術論文を読んでいて、日本各地にたくさんある地方空港は、軍事、または緊急時のためのものである、との見解を見つけて、なるほどとは思ったのだが、せっかく立派な施設なのだから利用しなくてはもったいないと思う。

以下のフェイスブックのページに鳥取空港の離陸の動画をあげてある。興味があれば、ぜひご覧ください。

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観光日本のつくりかた

デービッド・アトキンソンさんの『世界一訪れたい日本のつくりかた―新・観光立国論【実践編】』を読み終えた。
以前『新・観光立国論』を読んだ時も、「日本の経済成長は人口増加のおかげだ」とスパッと切っていていい感じだったが、今回も切れ味バツグン。

日本の旅行業界には、独特の習慣というかシステムがある。
ゴールデンウィークなどに団体が押し寄せて、それをいかに効率よくさばくか、それが至上命題なのだ。
日本人の旅のスタイルも変わってきているし、訪日客だって増えてきている。
今のシステムが機能しなくなっているので、仕切り直しましょう、という提案だ。
しかも、詳細なデータ付。

言われてみれば最もな話なのだが、近場からのお客さんは、それほどお金を使わない。
滞在日数が少ないのだから当然。
だから、商売をするならば、長距離はるばるやってきてくれる上客をつかまえましょう。
ヨーロッパからのお客さんがねらい目ですよ、とのアドバイス。
まったくもって、同感だ。

五つ星ホテルが日本に少ない、サービスの質も微妙だということもわかる。
日本は「おもてなし」の国だから、サービスに何の不満があるのだろうといわれるかもしれないのだが、アトキンソンさんの指摘は的を得ている。
本当にいいホテルで、サービスを受けた経験がある人ならばわかるはずなのだが、私は日本の「おもてなし」とは「私はサービスしている」という思い込みではないかと思う。
旅行屋もそうだし、ホテルマンも、自分で旅行にでかけて、実際に自分が客の立場になる機会がなければ駄目なのでは。お金はかかるけど。

ただひとつこの本に不満があって、ところどころにあるピンクっぽいマーカーのようなシルシがうっとおしいことこの上ない。ここが大切ですよ、ということなのだろうが、「私はサービスしている」という思い込みと同じレベルだと思う。


世界一訪れたい日本のつくりかた

世界一訪れたい日本のつくりかた

  • 作者: デービッド アトキンソン
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: 単行本




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